Economies of Scale: Benefits of a Multi-site Architecture

 そろそろスケールのバランスを取るべきときです。

 複数のコンテンツ管理システム(CMS)で複数のサイトを運営するのに長い間苦労してきました。スケールメリットから恩恵を受けるときです。

 強力なマルチサイト環境を構築することには多くの利益があり、主な利点の一つはデザインに関係しています。デザインは全てのウェブプロジェクトに共通するもので、新しいサイトデザインを実装することは新サイトを築く上で常に主要な課題の一つです。

 マルチサイト環境を構築する際、他のサイトと比較してどう見えるかということに関係なく、いくつかの手順を踏めば確実に新しいサイトを円滑に製造することができます。

 サイトファクトリーは容易にサイトを大量生産できるようにしてくれますが、その過程ではコンテンツの再利用がポイントだということを理解する必要があります。組織が複数のブランドを非効率な方法で運営することは非常によくあることです。より効率的にサイト間でコンポーネントを再利用すれば、より早く市場に市場に打って出ることができ、サイトに新しい機能を導入したり追加したりする際の敏捷性が増します。

 ドイツのメディアグループ、マッドサックはサイトファクトリーを効率的に立ち上げた新聞社の素晴らしい一例です。新サイトは全てサイトファクトリー内の同じフレームワークで構築されたため、サイト立ち上げには数ヶ月ではなく、数週間を要したのみです。

サイトファクトリーのコンポーネントを理解すること

 マルチテナント型のCMSで作業を進めることを選んだと仮定した場合、サイトの構築工程の基礎となるのは、様々な共通コンポーネントです。こういった構造の構成はおおまかに言って下記の要素で構成されます:

  • 内容定義
  • テンプレート
  • グローバル対応スタイリング
  • ブランド特有のスタイリング

 下図はこの方法の異なる手順を概要で示しています。

 それでは、個々の手順を細かく見てみましょう。

内容定義

 コンテンツを定義したり、サイトの情報構造を確立する際、管理しようとしているコンテンツがどういったタイプのものかやその細かい構成を定義する必要があります。上図では、クッキングサイトがいくつかのカテゴリーに分類されていますが、全体的なコンテンツの「チャンク」がレシピとして分類されているのがわかります。コンテンツの「チャンク」それぞれの特性を理解し、どういったタイプのデータを含むべきかを定義することで、好きな形に表示することが可能になるのです。

 最近のCMSの主要部は柔軟なコンテンツエンジンを提供します。これにより、管理したい情報の構成を定義することができます。しかしながら、市場にはシステムはあり、モジュール方式のシステムではしばしばモジュールと呼ばれるコンテンツタイプが、それぞれ別々のアプリケーションとして存在し、記事、画像ギャラリー、フォーラムなどを管理するのに機能しています。

 この様式ではモジュール間の参照が欠如していることがしばしばあり、コンテンツが縦割り式になってしまいます。これをカスタマイズするにはプログラムやアプリケーションの中核コードの変更が必要になることが多くなり、一般公開するのに時間を要し、保全性に負担をかけることになります。一般的には非常に扱いにくい方法となります。

 情報構造はそれ自身大きなトピックであり、コンテンツモデリングに関する弊社記事にてより詳細に学ぶことができます。

テンプレート使用

 テンプレートは表示する情報のタイプを定義します。例えば、記事のタイトル、導入部、本文を表示するが、意味情報の分類といったようなメタデータや内部使用のタグは除外する、といったテンプレートを作ることができます。料理のレシピを表示する際、料理名、材料、ハウツービデオなどを定義し、表示できるテンプレートを作ることができます。テンプレートは料理時間を時間を表現したアイコンに差し替えることも可能です。

グローバル対応スタイリング

 グローバルスタイリングは大抵の場合CSSファイルで構成され、ヘッダーの階層別フォーマットやパディングやマージンの規定値といった一般的要素が適用されます。グローバルスタイリングを使えば、規定のスタイリングが定義でき、通常は中間色で後に異なるブランドに使える可能性を持ったカラースキームなども定義可能です。

 グローバルスタイリングは、サイトをマルチサイト環境内でブランド共通の特色を共有することができます。これですばやい新サイトの公開を可能にしますが、おそらくより重要なことは、長期的にみてサイト管理を簡素化しコスト削減が可能になるのです。

ブランド特有の設定

 ブランド特有のスタイルや設定では、それぞれ特定のブランドにある特色を強調する機能を添えます。一般的に使用するURL、コンテンツの格納場所、全体のテンプレートセット、再使用するための設定を決めるところから始まります。もちろん、ブランド固有のスタイリング部分もあります。

 ブランド固有のスタイリングや設定では、フォント、サイズ、カラー、背景色、リンクを定義できます。マルチサイト設定では、ブランド固有のスタイリングは、同じ傘下にありながらも、他のサイトと違いをつけるのに役立ちます。

 CSSの利用で、サイト全体のレイアウトを制御でき、必要に応じて位置やフロートといった設定を変更することができます。理想を言えば、グラフィックデザインの工程も、デザインは複数ブランドで再利用できる一般的コンポーネントで構成されるべきということを考慮に入れるべきではあります。こういった理由によってウェブデザイナーは、数年前は主流であったフォトショップとは対照的に、コードで直接的にデザインすることが期待されています。

 確かにブランド固有のスタイリングは、できるだけ簡素に保つ場合には最も容易です。しかし、全ての組織のサイトに複雑さを減らす目的で一般的なスタイリングを使えるわけではありません。これはバランスの問題になってきます。なぜならブランド固有のグラフィック表現を制限したくはない一方、長期的に見れば簡潔さを優先することが有益になるからです。

Insights and news